及川光博ワンマンショーツアー 2000
「誰にも言っちゃダメだよ…。」
at 東京国際フォーラムホールA on 2000.12.22(26公演目)
〜今日で全公演終了〜
セットリスト |
バックバンド「Click☆Tricks」 |
M1:フィアンセになりたい M2:三日月姫 M3:きれいな嘘 M4:パズルの欠片 M5:展望デッキ M6:愛の賛歌(featuring れいこベイベー) M7:若さのカタルシス M8:モラリティ M9:CRAZY A GO GO!! M10:ミス・アバンチュール M11:求めすぎてる?僕 EC1:ワンダフル入浴 EC2:バラ色の人生 WEC1:今夜、桃色クラブで。 WEC2:S.D.R WEC3:君だけに |
Key:KG B:ひでちゃん Sax・Per・Cho:山本公樹 Dr:つよぽん Per:マリ姉さん Cho:れいこベイベー Key:しよみベイベー |
1. はじめに
ツアーファイナルの今日。なんとか間に合いたい!と思っていたものの、敗退。終業時間ちょっと前に、お呼びがかかり、はかなく夢は立ち消える。「今日はちょっと…」と言いたかったものの、来週月曜日(今日は金曜日)の、ミッチーのクリスマスパーティーの事を考えると、今回の遅刻はもう涙を飲むしかないと思った。19:00を回ってようやく退社…。会場に急ぐ。化粧直しなどしている場合ではない。会場に着き、エスカレーターを駆け上ろうとすると、なんと下りに変わってる。引き戻って階段に回る(っていうか会場の人、ただでさえ遅れてるんだから、「階段をご利用下さい」くらい言ってくれってば!)。チケット記載の、扉の方向の案内に向かうと、またエスカレーターは下り。逆を見てもエスカレーター無し。係員をとっ捕まえて、「どうやっていくんですか?」と、頭の中ではちょっと切れ気味で、言葉では丁寧に聞く。ただでさえ遅れているのに、また、回される。だから最初から教えてくれっちゅうの!会場に着いたというのに、ホール内に入るまでの長い事長い事。既に、汗を掻いてしまった。ホールの外には、場内の音が聞こえる様になっていて、ちょうど、「展望デッキ」の前当たりだった。キラキラ棒で遊んでいる最中。どうやら、キラキラ棒は、今日で最後らしい。そういえば、今回のツアーには、1度も持参しなかった私。キラキラ棒最後という事もあり、「キラキラ棒〜ストップ。無しよ。飛んでけ〜!」と、「飛んでけ」が追加されていた。どんなポーズ?私が、扉を開けたのは、「展望デッキ」のイントロがかかってから。ちょっと疲労モード。演奏中、席に行って良いのか分からないので、係員に訊くも、通じず。そう言えば、先ほど、「どうやっていくのか?」ときいた時も、相手はわかってくれなかった(エスカレーターが下りになっているのに気付いていなかったみたい…なんだよ、おいって感じだけどさ)。今日はどうやら、意思疎通がはかれないらしい(涙)。そしてなんとか無事に、席に到着(19:40頃)。
2. 本編
席についてからは、「展望デッキ」で、一先ず心を落ち着かせ、今までの汗を拭く。とにかく、ここに辿り着くまでに、体力使っていた私。ミッチーの声も凄く良い感じだ。8曲目は、昨日に引き続き、本ツアーでお初に聴いた「モラリティ」。嬉しかった。最後の公演で、立て続けに、「運命のいたずら」以外を聴けたのは。お徳感満載。このイントロがかかった時の、場内の沸き方も凄かった。そうそう、席についた瞬間に感じたのは、場内の雰囲気の良さ。昨日より、数段に良い。お客さんの熱気、ステージの盛り上がり、どちらも良い感じだった。凄く楽しそうなミッチーに、盛り上がる客席。あっというまに、その空間に飲みこまれた。本編ラストの、「求めすぎてる?僕」では、今日も公樹さんのキス。ミッチーの唇を奪ってのソロ演奏。やっぱり沸く場内。
3.アンコール
今日は、キヨシ君のご登場。「最近は〜。ファンレターも来るようになりました♪」と、ご機嫌なキヨシ君。「元気お手紙どうもありがと〜返事また遅くなってごめん♪」と、「ペンフレンド」を、1フレーズ歌う。客席から手拍子が発生するも、「なんだよ〜その演歌みたいな手拍子〜」と、キヨシ君。れいこくんも登場し、いつもの様に決めのポーズ。今日はキヨシ君も、「キ・ヨ・シ」と、「シ」のポーズを作ってくれる。でも1度目は、客席から見たら鏡字になっていて、「逆〜!!」と声がかかり、気を取り直してやり直し。笑いが起きる場内。そして、おなじみの、「恋と哲学の小部屋」。
Q1:「友人がいじめてきて心細い。今日のこのコンサートで忘れます」
A1:「いじめという言葉は、あまり好きじゃない。エゴを受け入れられないというような心のキャパが少ない人、または、エゴを押しつけるような人の事だけど。はっきり言います。これは、友達止めなさい」
Q2:「初心者ベイベーに教えてください。ミッチーは、変身しますか?」(場内、笑い)
A2:「変身しません(爆)。アマチュアの頃ね、オーディション受けて(変身ものの)、オーディションで、『及川君。変身してみて』といわれて。もう即効で、『はい』って返事して、止めときゃいいのに、口で『シュピ〜ン!』とか言ってさぁ〜。(ベイベーから、「やって〜!」という声が多数かかり、やって見せるミッチー(笑)。最後は、腰を振る(って当時はそんなのつけてないでしょうが!))でね、落とされた。でもさ不思議だよね。その時に合格していたら、今の僕は無いもん。Distinyって不思議」
Q3:「お金が無くて困ってます」
A3:「ミッチーさんは、常々お金じゃないんだ、数字じゃないんだとか言ってますが、お金が無いとやっぱり困るよね。こればっかりは、助けてあげられません。お年玉とかもらえないのかな?あとは、クリスマスプレゼントを現生でもらうとか…。僕ね、貯金してるんだよ。時間が無いのに、自主製作の映画を作りたいんだ。(しばし、これに関する話)自分に、プライドを持てる、仕事をしてね」
Q4:「映画の共演者とのエピソードを教えて」
A4:「『漂流街』や『連弾』と、あと友情出演で何本か出てるんだけど、アジアのスターは真面目だよね。いや、真面目じゃないかもしれないんだけど、通訳の言葉が硬いからね。この間さぁ〜。ちょっと聴いてよ奥さん(笑)。竹中直人の芝居を観に行ってね、携帯がなってるの。みんなさ、マナーは守ってね。バイブにしてるからっていうのもダメだよ。隣には聞こえるんだから。毛皮のマリーでは、16歳の少年役で、半ズボンとかはいちゃうけど、登場して、『きゃ〜』とか、『かわいい!』とかって歓声上げないでね」
「いやだねったらいやだね♪」と歌いながら退場の、キヨシ君。バックバンドは、ジャケットをまとってちょっと正装で、再登場。よく見ると、公樹さんの頭がでっかい。アフロのヅラを付けてきている。なんか、ツアーを重ねるたびに、ノリノリになっていく公樹さん。そういえば、何故にアフロなんだ?
「今夜の秘密」は、次のアルバムの話。詳しくは書けないけど、『猫パ〜ンチ!』が、かわいかった。「聖域」という言葉に対して、「あ、精液じゃないよ・・・」とも発言・・・。そしていつもの様に、「今夜の秘密は誰にも言っちゃダメだよ」(ミッチー)、「は〜い」(客席)の合図で、「バラ色の人生」。
ダブルアンコールは、より一層、盛り上がる場内。「今夜桃色クラブで。」よりはじけ、「S.D.R」では、物凄い盛り上がり。メンバーのソロ持ちまわしも、いつもより長め。この曲の時も、公樹さんが、ミッチーにキスをしたような記憶がある。盛り上がった場内を一転するのが、ミッチーの言葉。ツアーの思いを少し話、目を閉じさせるミッチー(勿論着席もさせている)。「僕が歌い始めるまで目を閉じていて…」と、ミッチーが言うと、イントロがかかる。聴き入る客席。体で感情を表現して、歌い上げるミッチー。ミッチーが階段を上る前に、自然と沸きあがった拍手。それだけミッチーの歌が、人を惹きつけていたのだと思うが、本当に自然に、沸きあがっていた拍手だった。スモークに消えるミッチー。緞帳が下り、映像が流れる。「あ〜終わっちゃった…」と思ってしまう。映像終了後も大きな大きな拍手。昨日は無かったカーテンコールが、今日は復活。「ありがとう!!」と、客席に拍手を向ける、ステージの面々。深く深くお辞儀をして、満面の笑みのメンバー達。そう言えば、公樹さんに、花束が贈られていたな。ベイベーから。公樹さんの人気も、凄いなぁと、感心。21:20頃、終了。
4. さいごに
やっぱり予定通りに間に合わなかった…。残念。だけども、とても楽しめた。とても良い空間だった。1時間くらい遅刻したけど、物足りなさを感じなかった。余計に、初めから見たかったなぁというのもあるけれど。そういえば、今日は、チケット完売だったのかな?4750名のお客さんだったらしい。昨日は、2階の後ろの方に、空席が有ったらしく(ミッチーがそんなことを言っていたので)、ちょっと残念だったみたい。来週の月曜日は、やっとの思いで行ける事になった、クリスマスパーティー。ちなみに明日は、スタレビのクリスマス。コンサートづくしな日々。さて、頑張るぞ!月曜日は、間に合うぞ!!
5.ツアーを終えて
今回の、「誰にも言っちゃダメだよ」ツアーは、FC限定の浦安公演を含めれば、全27公演。その為、私自身、今までの中で、最も多く足を運んだツアーになる。神奈川に始まり、宇都宮、千葉,名古屋(追加)、東京2daysの6公演。ちなみに、本レポートの公演数は、パブリック上の公演数で数えている為、浦安は除いて数えている。
今回のツアーは、個人的には、結構気に入っている。まずは、公樹さんがいる事。これは大きい。アルバムにクレジットされている時から、心待ちしていた。きっと、ミッチーのステージに、公樹さんは似合うだろうと思っていたので、ステージで並んでいる姿を観たいと、ずっと思っていた。スタレビのツアーメンバーを、公樹さんが外れてからは、より一層その思いも強まった。本当に念願かなった、公樹さんの参加。バンドとしての音も、好きだった。ミッチーというソロでありながら、バンド感が漂っているステージ。れいこくんも、神奈川の時はちょっと固いなぁと思ったが、回を重ねるごとに、力も抜けてきて、良かったし(そりゃあ、前任のりえちゃんの存在も大きかったから、相当のプレッシャーの中の出発だったと思う)。各楽器の持ち回しソロも、好きなので、これも気に入った要因の1つ。
神奈川公演レポートでも書いたが、ミッチーの歌が凄く良くなったというのは、今回のツアーで強く感じた。聴かせ方が、とても良くなっているように思う。客席が立ちあがって踊るというのが、盛り上がっているコンサートとは思わないので、聴かせる空間というのを、もっと見せつけて欲しい。
各会場によって、色々な事があった。宇都宮での振りつけ指導も、珍しかったし(「S.D.R」の「wow〜wow〜 I wana feel so good♪」の部分)、千葉での「CRAZY A GO!GO!」のダンスレクチャーも楽しかった。神奈川では、物足りなさを感じていたものの、次に行った宇都宮では、物足りなさを感じなかった事も、中身が良くなっている証拠だと思った。名古屋センチュリーでは、客席の雰囲気と、ミッチーの求める雰囲気がかみ合っていない事も多く、残念でも有りながら、コンサートの雰囲気って何だろう?についても考えてみた。「今夜の秘密」も、凄く楽しみな内容でもあったし、相変わらず、毎回違うMCも楽しかった。「S.D.R」は、とても盛り上がるので、全会場で聴きたかったが、聴けなかった時は、ちょっと残念だった。あの、メンバー間のやり取りがとても好きな私。アドリブの入る演奏。生の楽しさの1つだと思っているので、これからもこのような見せ方をして欲しい。そして、しばらくこのメンバーで続けて欲しいなと思う。欲を言うならば、平日公演は、行きたくても諦める事が多いので、もう少し、日程を考えていただくとか、平日の場合は、19:00開演とか…が、良いなぁ…。